8/24 未来に響け夢の協奏曲コンサートin和歌山城ホール 終演！
8月24日、和歌山城ホールでの未来に響け夢の協奏曲コンサートが無事に終演しました🌸
念願のオーケストラとの協奏曲を演奏する素晴らしいチャンスを与えていただいた、夢のようなコンサートでした。
企画の千田和美先生、そしてご関係者の皆様に深く感謝申し上げます✨
コンサートには移住してから出会った方々がたくさん聴きに来てくださいました。
移住先でも演奏活動ができること、お客様が来てくれること…これは当たり前のことではない。本当に有り難い事です。
リハーサルから本番と熱心にとても親身に導いてくださった指揮者伊藤翔さんと、和歌山フィルさんの素敵な音と共に弾いた協奏曲、幸せすぎてあの時間は夢だったのかな…
弾きながら終わってほしくないな…なんて思っていた。
ショパンのピアノ協奏曲第1番。
ショパン国際ピアノコンクールなどでたくさんのピアニストが演奏する、私も小さな頃から憧れの作品でした。
いつかオーケストラと演奏する自分を夢みながらも、これまでのピアノ人生でコンクールや藝大でのオーディション、喉から手が出るほど願っても協奏曲をオーケストラと演奏出来る機会はなかなか自分には巡ってこなかった。
歩みを止めてしまえば音楽の道はなくなってしまうだろうなと思いながらも
移住する一年前ぐらいは演奏することから少し距離を置いて、音楽と関係のない自分を持つ事で心の安定を保っていた。
そのタイミングでコロナもあって移住してから一度は完全にゼロになった気もしたけど、でもそれまで培ってきた事や時間はゼロになってなんかなくって…
和歌山でお会いすることができた演奏家の方々、点と点が繋がっていくようにまた広がっていってくれたご縁。
どんどん濃くなってきた移住生活の中で、移住した頃まったく想像もしていなかった今回こんな素晴らしい機会に恵まれるなんて…
和歌山で出会って協奏曲を一緒に喜んでくれる人たちがたくさんいてくれることも嬉しかった😭
初めてオーケストラと演奏する協奏曲。
ピアノ以外の数々の楽器がどこでどんなメロディーを弾いていて、スコアを頭に入れて響きを分かっておきながら
音や空間をよく聴いて共にアンサンブルし、そしてその上で音楽を作り出すソリスト(独奏者)でもあること…協奏曲は特別で本当にたくさんのことをこなさなければならない。
昔から精神的な浮き沈みが激しくて、普段のコンサート以上に今回はプレッシャーはもちろん、それまでの日々メンタルの調子にかなり波があった。
そういう面をなるべく隠すように生きているつもりでも、あの現場にいた音楽家の大先輩方はピアノを聴いたらそういったパーソナルな部分のところまでなんとなく分かったのだと思う。
和歌山フィルのミュージックアドバイザー矢澤定明さんや、編曲をしていただいた中原達彦さん、調律師の成川さんもリハーサルからいてくださり全員の演奏を聴いてくださっていた。
直接的にその部分には触れずとも、それぞれの言葉で私が自分を信じられる、安心させてくれるような言葉をたくさんかけていただいて本当に有り難かったです。
本番での演奏もとても称えてくださいました。
厳しい世界にずっといると、自分を高めるために染み付いてしまった孤独に己と向き合うという生き方が自分を強くするけれど、自分を苦しめることでもあって。
だんだんそれが通用しなくなってきた時、生き方を少し転換するタイミングなのかもしれない。
こんな生き方だってあるよ、って和歌山に来てから出会う方々にたくさん教えてもらっているなと感じます。
早くから音楽と向き合っている子供たちにも、人から評価をされたり苦難のある中でも音楽を楽しんで一人ではなくたくさんの人達と共有し、分かち合う価値観を大事にしてほしいという千田先生の思いがとても伝わるような温かな現場でした。
ステージで立派に演奏をする子供達も、楽屋ではお菓子を配りにきてくれてたくさん大人を笑わせてくれて場を和ませてくれる天使達👼
私のSNSもいつも見てくれてたんだって🥰嬉しいなぁ☺️
そして駒見さん、本当にありがとう🌸
なるみんもご縁で札幌から和歌山に来て、千田先生の元で10年振りにまたピアノと向き合おうと思ったからこそ、出演できたコンサートでした。
小学校中学校と地元が一緒で和歌山でまた会えて、共演できることになるなんて本当に不思議なご縁だよね🥹
とても幸せな時間でした。一生忘れられないだろうな。
本番の録音を聴いているとなんか泣けてきます。笑
こんな素敵な音楽を残してくれたショパン、ありがとう。
応援してくださったたくさんの方、ここまで読んでくださった方にも感謝の気持ちを伝えたいです！
———————————————
🎼
Piano🎹反保 沙季 Tanpo Saki
北海道札幌市出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ専攻を経て同大学院修士課程卒。
東京でのフリーランス演奏家、講師、会社員を経て2021年夏に人口一万以下の和歌山県のとある田舎へ移住。
自らの演奏活動の他、たくさんの人に心を動かす音楽体験をしてほしいという願いで後進の指導にも力を注いでいる。オンラインレッスンも展開中。
0コメント